42Tokyo(フォーティーツートウキョウ)体験会 in Hiroshimaに参加してきた

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かなり圧縮されたサマリー版での体験でした。

レクチャーの構成要素をバラすと下記になりそう。

  • 課題ベースの学習
  • ペアワーク
  • ピアレビュー

なんと言うか、これは合う合わないがあるのと、これに合わなくても別にプログラミングはできるようになるし、ソフトウェア開発者にもなれるとは思った。

現役のソフトウェア開発者目線で欠けてるなと感じたのは、課題の探査、課題の分解の要素が弱い。不定形な人間の要求を解決、満足させることを計算機に命じるのがプログラマーの仕事の本質なのだけど、対計算機要素(コンピュータ)は強いが、対顧客(人間)の側面がない。

現役のソフトウェア開発者がイメージできるように説明するとタスクを受け入れ条件まで含めて要件仕様書として自然言語で切り出して渡すと自走してDONEにしてPRレビュー依頼をだすところまではいけるし、それに対してレビューしてフィードバックを返せばちゃんと学んで答えることはできるようにはなってるレベル感、ペアワークやコードレビューの習慣は身についているし、CSの基本的な素地、チーム開発経験まではないけどチーム内でのコミュニケーションに支障はないと言ったソフトスキル保持者をイメージすればよいのかなと言った感じがしました。このブートキャンプの経験者と直接話したことないので今日の体験会を受けてみての感想にすぎないけど。

解決するべき課題や解決することによって誰に?どんな価値を提供できるのかを考えてそもそもどういった課題なのかをコードに落としていくことは恐らくこのカリキュラムと言うか学習法だと無理そうとの肌感を得た。いや、そんなの教えてできるならそこいらじゅうに優秀なプロダクトマネージャーやシニアクラスのソフトウェア開発者が転がってることになるんだろうけど。

コード1行も書かずに課題を解決をするのがよい開発者であると思ってる人間からすると、なんつうか42Tokyoに合う人はプログラマーの三大美徳の一つである怠惰を欠いた人な気がする。あー、なんつうか私は無理だわと感じた。

The 車輪の再発明感がすごい。趣味でやる分には良いけど無駄が多くて、時間をすごく喰われるプログラムだと感じる。このブートキャンプは学生だとか、一定時間仕事をしないでよい人じゃないとこなすの無理だと思った。あと、ソフトスキルの方向性としては外に向けて何か働きかけるのが苦ではないタイプ、行動するタイプ、陽キャ的な人だろうなと感じた。所謂ギークな人は合わんと思った。

なんかディする気なかったのにディする感じになってしまった(自覚はある)。そもそも論として学習手段がその辺に転がっていて、広島なんて言う片田舎にすら開発者コミュニティがあるのになんでスクールとかブートキャンプのカリキュラムに通いたがるのか、そしてこれを提供する人たちはいったい誰のなんの課題を解決して価値提供をしているのか、ほんまなぞ。

ハッカソンでやってます感を出してる層に対する冷めきった目線に近いもんがあるな。自分のちょっと引いたこの感じは。

なんなんだろ、どんなに計算効率が悪くてイカシテないコードであろうと、偉大なる巨人の肩に乗っかったおんぶに抱っこのフレームワーク、ライブラリーまみれのコードであろうと、自分で課題を見つけて、そう自分で見つける!!!

それを実際に解決するのが何というかソフトウェア開発者の醍醐味だと思うんだけどな。なんかこう難しい課題を綺麗にコードベースに落として計算機に実行させるの確かに楽しいけど、なんなんだろ飽きる系の楽しさなんだよね。アドレナリンがどばーっと出るハイになる系の多幸感って疲れるし飽きるんですよ。もっとこう、自分の書いた不細工なコードによるプロダクトが実際にユーザーに使われて喜んでもらえて、でももっとこうしたいなって改善していくみたいなやつ。こうなんなんだろほっこりする小さな日々の積み上げ的な楽しさ的なものと言えばよいのかな。

やっぱこれはオッサンになったということなんかな。24時間空いてるオフィスでウェィウェイしながらコード書くのはもう無理だし、それじゃいい仕事はできんのだよと思ってしまう。

こいつには興味が出たので秋の夜長の読書リストに追加しておく。