『起業の科学』を読んだ

起業の科学

起業の科学

昨年、参加したハッカソンで同じチームになった人が紹介してくれたので積読していた。読んでみたけど、正直な話、うーん、役には立たないし、内容薄いとの感想しかない。

内容を要約すると、100回に1回の成功を10回に1回の成功にするためのアンチパターン集なんだろうけど、まず前提がおかしい気がしてならない。外部から資金を入れてそれを喰いつぶしながらいかに市場に受け入れられるプロダクトを作るかって前提が違う気がする。 ソフトウェアのエンジニアならわかるかと思うのですが、アンチパターン集は成功のための方法論ではないし、アンチパターンも時と場合による。どちらかと言うと、試行回数が10回しかないのを100回に、いや無限にグロースさせる方法が、失敗しないための唯一の解では?という疑問と言うか、疑念がずーっと頭の中から抜けなかった。

あと、これは日本のスタートアップ界隈に感じることなのだけど、ソフトウェアをソリューションに選択するのにエンジニアリングのための方法論を自前で有さずに起業する人多いけど、すごいチャレンジャーだなと思う。エンジニアは必要不可欠だけど、高いよねー。エンジニアリングのために必要なコストでほぼ資金が溶けてしまう気がしてならない。