日報的な何か
朝ごはんチャレンジ
今日はパン食
振り返り的なやつ
色んなものにひと段落を付けれた。久しぶりの週末の休日といった感じ。
アートギャラリーミヤウチで開催されていた美術展に会期最終日になんとか足を運べた。そう考えるとこの1カ月、なんだかんだと週末の家族イベントで一切の自由がなかったのだな。
今回の展示おもしろかった。上記の展覧会のサイトにあるように「博物館実習」の一環でおこなわれている。
博物館実習???
博物館法施行規則第1条に基づくものらしい 。要するに「学芸員」資格を取得するための実習ということらしい(教員免除のための教育実習みたいなやつ?)
学芸員???
博物館法を読んでみる。
第一条、おなじみの法目的を読むと、博物館法の上位法には「社会教育法」があるらしい。この法令のアウトカムとしては「国民の教育、学術及び文化の発展に寄与すること」が規定されている。おー、すごーい。
第二条にあるこの法令における「博物館」の規定なのですが、意外と広い。範疇として挙げられているのが、歴史・芸術・民俗・産業・自然等という風になってる。なんつうか「百科事典」学派的な網羅性だな。
色々飛ばして、第四条に学芸員の記載がある。「博物館に、専門的職員として学芸員を置く。学芸員は、博物館資料の収集、保管、展示及び調査研究その他これと関連する事業についての専門的事項をつかさどる。」とある。第五条に学芸員の資格に関しての記載がある。
あと、ざーっと条文を読む感じきになったのが、公立であれ私立であれ博物館は登録制の事業で、登録管理をしているのが都道府県の教育委員会であるのが気になった。というか、教育委員会なんだけど、民主制の枠外にいるくせに多くの権限認可周りを握っててすげー個人的には気に食わんのだけど。ほんまどうにかならんのかいな。
展示の感想
おっと、すげー脇道にそれたのですが、展示の感想を書いておこう。最初にざーっと展示を見て、頭の中が???(クエッションマーク)でいっぱいになる。展示室においてあるベンチに座って、メインの展示(雪景色、柿、藁城、たまねぎ、黄色い家、にんじん)を眺めて、合点がいく。というのも作品を寄りで、1枚1枚見ていたからなんかよくわからんなになっていたのだけど、引いてみると、2枚で1セットなんだと展示者の意図が腑に落ちた。あーこれ、組み写真みたいに楽しめばよいんだと頭を絵を見る感じではなく写真の展示を見る感じに切り替えてもう一度展示作品を見始める。たぶんここから二回りぐらい。写真を撮る時みたいに、寄って、引いて、眺め方を変えたり。視野を広くしたり、狭くしたり。逆にすごく寄って絵のタッチを見たり。すごい楽しかった。あと、いい味を出していたのが、足元に展示されていた殿敷侃 の展示。これが異様にモノであることを主張していて、空間の奥行と言うか、今ここで展示を実際に生身の体を使って見てる感を想起させて面白い体験だった。
あと、アートギャラリーミヤウチさんの展覧会いくときは必ずいつものカフェによって、町を歩くみたいなルーチンなんですが、都市における空間性ってやっぱ俯瞰つまり鳥瞰じゃ一切わからんわ。データ可視化というか人口社会学的な手法(マルサス的なというか、統計学というラップされた小賢しい屁理屈)は使いもんにならん。生きてる人間には皆、足がある以上、地面に足を付けて物を見て観察、観測しないとどうしてもズレるような気がしたのが今週末の気づいた点かな。
なんかかれこれ2カ月近く芸術というか、抽象それ自体に触れてなくて枯渇感が半端なかったので展覧会に行けてよかった。もともとの知的なバックグラウンドが哲学なので哲学書を読んで考えればよいんだけど、なんかこう違うんですよね。芸術を目で見て、感じて、反芻してという経験と町を歩いて、またその過程で見て、感じて、反芻してというサイクルする方がなんつうか良い体験というかなんというか。
まぁ何にしろ、定期的に頭の中をシャッフルしに行くのは続けよう。