マーケティング4.0
コトラーのマーケティング4.0 スマートフォン時代の究極法則
- 作者:フィリップ・コトラー,ヘルマワン・カルタジャヤ,イワン・セティアワン
- 発売日: 2017/08/21
- メディア: Kindle版
1.0 生産主導
2.0 顧客中心
3.0 人間中心
前書で述べたこと…
マーケティング の 未来 は、 人間的 価値 を 支持 し、 表現 する 製品・サービス や 企業 文化 を 生み出す こと に ある と 主張 し た。
本書で述べること…
本書の大前提は、マーケティングはデジタル経済におけるカスタマー・ジャーニーの質の変化に適応する必要があるということだ。マーケターの役割は、認知(awareness)から最終的に推奨(advocacy)に至るまで、カスタマー・ジャニーの間中、顧客の道案内をすることである。
現在の世界に関するわれわれの観察結果をまとめたもの
デジタル時代のカスタマー・ジャーニーを理解することで、マーケターはどのように生産性を高められるかについて論じる
マーケティング4.0の主な手法を詳しく説明する
第4章 デジタル経済におけるマーケティング4.0
4章は読んだほうが良さそう。
デジタル経済へのこの移行・適応期間には、マーケターが破壊的技術を予想し、活用するための手引きとなる新しいマーケティング・アプローチが必要だ。
本書が書かれたのは5年前なので、コロナの影響で強制的にデジタルシフトが進んだ世界から見ての答え合わせになりそう。
マーケティング4.0とは、企業と顧客のオンライン交流とオフライン交流を一体化させるマーケティング・アプローチである。デジタル経済では、デジタルの交流だけでは不十分だ。それどころか、ますますオンライン化している世界で、オフラインの触れ合いは強力な差別化要因になる。マーケティング4.0は、スタイルと内容を融合させるものでもある。
オフラインとの混合は確かに大事。
ブランドの本物の個性がかつてないほど重要になっている。ますます透明性が高まる世界では、オーセンティシテイ(真正性)が最も貴重な資源となる。
透明性が高まるというのはピンとくるけど、真正性というのがちょいわからん。
マーケティング4.0は、マシン・ツー・マシンの接続性と人工知能(AI)を利用してマーケティングの生産性を向上させ、同時に人間と人間の触れ合いを利用して顧客エンゲージメントを強化しようとする。
”人間と人間の触れ合いを利用して顧客エンゲージメントを強化しようとする”…ここだよなー課題は。
セグメンテーションとターゲッティングは、ブランドと顧客の縦の関係を表すものであり、マーケターが顧客の同意なしに行う一方的な決定だ。
かなりバッサリなんだけど、マーケティングやマーケターに対して感じる鬱陶しさが言い表されていて納得感しかない。
デジタル経済では、顧客はコミュニティの横のネットワークの中で互いに社会的につながっている。今日、新しいセグメントになっているコミュニティは、従来のセグメントとは異なり、顧客自身が定めた境界の中で顧客によって自然につくられている。
この辺は日常になってるので、何をいまさら的な話。
顧客コミュニティと効果的に関わるためには、ブランドはパーミッション(許可)を求めなければならない。セス・ゴーディンが提唱したパーミッション・マーケティングが、マーケティング・メッセージを送る前に顧客の同意を求めるという考えを中心に据えている。だが、パーミッションを求めるとき、ブランドは餌をぶらさげたハンターとしてではなく、力になりたいと心から思っている友達として行動しなければならない。
僕は悪いスライムじゃないよ、的な話。